深森の帝國§総目次 §物語ノ時空

物語ノ時空 / 物語世界の航海のために

叙事的航海ノ試ミ/歴史&思索

》西域諸国ノ時事――華ノ民篇――西域・華夏(カカ)の時空を読む
青銅華炎ノ章:創世篇/神話時代から伝説の夏王朝まで――「華」のあけぼの
青銅華炎ノ章:崩壊篇/殷・周・春秋戦国から秦まで――〈シナ文明〉の成立
黄河乱世ノ章/春秋戦国・秦・漢から三国・南北朝・五胡十六国まで――〈シナ文明〉の時空
大乾帝國ノ章/〈中華世界樹〉の後継者たち――〈後シナ文明〉北魏から近現代まで
》西域諸国ノ時事――星ノ民篇――西域・星巴(セイハ)の時空を読む
諸國創世ノ章/ヨーロッパ世界の始まり――ヘレニズムを境とする世界崩壊と再生の事象
後・太秦帝國ノ章/ローマ帝国以後の世界、民族大移動――「ヨーロッパ」の物語のあけぼの
東王ノ乱・西王ノ乱ノ章/古代科学の漂流――オリエント東西動乱の波濤を越えて
諸国暁闇ノ章/東西の大翻訳時代――プレ-ルネサンス学術の花々
番外編/中世ルネサンス関連の添付資料
》言霊ノ基・断片――心惹かれる古語と謎めく神々についての、詩的考察
スク・鳥辺野の森/ニイルスク〈根源の底〉…
玉藻鎮石(祟神紀)/試論――泉の底のエリキシル…
葉守の神/試論――蛇と守護神…
審神者(サニワ)/境界の「知」を判ずるもの…
迷宮のミノタウロス/派閥と言う名の牢獄…
西欧近代精神の底に…/知性の勝利と霊性の敗北…
私的解釈…道元『正法眼蔵』/現成公案の私的解釈…

叙情的航海ノ試ミ/葉影和歌集

葉影和歌集(ヨウエイわかしゅう)|作品の目次

《敷島の道・考》

あらゆる人間の能力のうち、美の創造に最も深く関わるもの――霊感とは、何でしょうか。

その問いに答えようとすることは、芸術の誕生の謎を解く事でもあると思うのです。 ――人は芸術に如何なるものを求め、如何なるものに挑んできたのでしょうか。

それは、無限の調和を求めるが故の、直観力と感受性の勝負ではなかったか――と思うのです。 無限の調和――それは別の言葉で言えば、神々の存在を証しする事でもあるかも知れません。 大自然の必然なる調和――それは、先人が地道に伝承してきた「人間性」なるものの、最も美しい調和でもあるのです。

人間性なるものの、その最も人間性なるもの――直観力、感受性、構成力―― それこそが、霊感(インスピレーション)の正体です。 これは絵を描く時も、音楽を奏でるときも、詩歌を作るときも、共通するものではないかと思います。

いにしえの日本人は、その《無限》の調和に至る道を 「敷島の道」と言い、とても重要視していました。

「敷島の道」――目には見えないけれど確かにそこにある、 必然的な軌道――それは、《無限》の流れが織り成す軌道でもあります。 日本においては、心して言葉を用いる「和歌」というものを通じて、 その《無限の調べ》を描き出そうとしてきたのです。

天われを殺さずして詩を作らしむ
われ生きて詩を作らむ
われみづからのまことなる詩を――(山頭火)
雪かぎりなしぬかづけば雪ふりしきる――(山頭火)

――以上これらの小考は、『「無限」の詩学』 及び『古代の詩と世界の謎』という、 二つの論文の影響を受けています。 また詩歌制作活動「葉影和歌集」においても、これらの論文に大いに刺激を受けています。

》未完成なる詩想 ―― 草々に過ぎないもの

◇諸法実相
物語は、嘘いつわりなく真実、確実にして、この上なく真正である。
◇重重帝網
下にあるものは上にあるものに似ており、上にあるものは下にあるものに似ている。
◇無限共振
物語とは、無限の海の底より揺らめき出でて、無限の海の沖に還りゆくものである。

―― 物語のインスピレーションは、いつでも、《無限》との遭遇。それは、たまゆらの時が生み出す〈アルス・マグナ〉――


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