深森の帝國§総目次 §物語ノ本流 〉第二部.第五章(頁.1)

第二部 第五章 頁.1.暁闇に紛れて

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『照泉鏡』より――熊野はその昔、海の底なりき。浄・不浄を問わぬ道は、その故にあるらし。 かつて流離せる異境の神々の跡、其処彼処に在り。伝承のみ残れども、その影なす神の影、風と共に去りぬ――

未明の闇の中、どうどうと流れ落ちる滝水に逆らい、危険な岩登りをする男たちの姿があった。 その数、3名ばかり。時刻を非常に気にしている様子である。

やがて男たちは難行を終え、遂に滝の頂上に立った。そして、特別な杖を高く掲げる。 リーダー格と見える男が、未明の闇に輝く星々を観測し、満足そうにうなづいた。

「時刻・距離、星回転との誤差、極小…黄金の結界、発動…!」

男は、今まさに強力な結界を発動しようとして――そして、目をカッと見開いた。


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