深森の帝國§総目次 §物語ノ本流 〉第一部 第一章(頁.14-15)

第一部 第一章 頁.14-15.階段周辺で人々が騒ぎ出す…少女の死

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階段下の通行人が口々に騒ぎ出す。「子供が落ちたぞ!」「大変だ!誰か!」 鏡は呆然と口を押さえて立ち尽くす。事情を理解した目撃者の一人が、ユカルを名指して騒ぎ出した。 「コラ、そこの烏帽子の――」

反射的にユカルは、「オレじゃない!」と叫んだ。ひどいショックに襲われた鏡を残し、 現場逃走――近くにユカルの馬が繋いであったらしく、暫く蹄の音が響いていたが…それも遠くなっていった。 まだおぼろにしか事情が分からない人々が「ありゃ、何じゃ?」と騒ぐ。「花洛のモンか?」「逃げた…!」

その中、階段下に駆けつけた覆面の人物が二名…一方は大柄な警備人で、もう一方は小柄の謎の人物である。

「アザミか――」という、謎の言葉が飛び交う。小柄な方の覆面人物が少女の身体を改め始めるが、 少女は既に事切れていた。神社の神主らしき人が手を合わせる。「打ち所が悪かったか、哀れな…」 しかし、すぐに死体の処理に入る。「ハフリを呼べ!ケガレじゃ」 その言葉に応じて、周辺の警備人が群集を整理し始めた。「さあ、(場所を)開けてくれ!」


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